7月,8月は長引いた梅雨もあって,天体観測のチャンスがほとんどありませんでした.楽しみにしていたペルセウス座流星群も曇りで全然ダメでした.
8月29日になんとか機会ができたので,久しぶりに観測を行いました.しばらく使ってないと,いろいろと細かいところやコツを忘れてしまうんですよね.というわけで,この日はリハビリ観測です.
まず,アンドロメダ銀河を観測しました.レデューサーを使って撮影,Sequatorでスタックしてから,RawTherapeeでレタッチしました.右下にM32が写っています.
M31 アンドロメダ銀河, 2021/08/29 21:42-21:49, SV503+ASI385MC+レデューサー0.5x,AZ-GTi,Gain 350, 露出 8sx30枚, Sequatorでスタック, RawTherapeeでレタッチ,dark補正, flat補正, 場所:自宅ベランダ |
今の画角ではアンドロメダ銀河の中心部だけですので,今度は複数枚をずらして撮って合成するモザイク合成で捉えたいです.ステラリウムで画角のシミュレーションをすると,レデューサー0.5xにスペーサー5mmを付けて,カメラを縦にして5枚程度撮影すると良さそうです.これで,M110も写せます.シミュレータの画面でアンドロメダ銀河の上に見えているのがM110です.
次は木星です.ガリレオ衛星が見えていたのでそれも収めました.ただし,木星と衛星は明るさが違いすぎるので,衛星を捉えると木星は白飛びします(下の写真).
そこで,木星と衛星を異なる露光時間で撮影して,合成することにしました.以前の惑星撮影でやったように,AutoStakkert!でスタックして,さらに,RegiStax 6でウェーブレット処理を行います.ただし,AutoStakkert!でのスタック時に位置が多少オフセットされるようなので(これに気づくのに時間がかかった),衛星の画像もAutoStakkert!でスタックすることで同じオフセットにします.その後,衛星画像の木星をマスクをするなどして消してから,ウェーブレット処理後の木星画像と比較明合成します.今回,比較明合成には,描画ソフトのMedibang Paintを使いました.木星, 2021/08/29 22:05, SV503+ASI385MC,AZ-GTi, Gain 300, 露出 40msx5枚(衛星)+0.625x33枚(木星), AutoStakkert!でスタック(木星は質上位60%使用),Registax 6でWavelet処理,比較明合成, トリミング,場所:自宅ベランダ |
Stellariumで木星と衛星を確認 |
最後に,h-Χ二重星団を見ました.以前も,CCTVレンズで撮影しています.望遠鏡を使ったので,さすがにくっきりしています.
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