人工衛星+春のDSO撮影

2021/02/26

CCTVレンズ DSO 人工衛星

 2月24日の夜は月が出ていて雲も少しありましたが,久しぶりに天体撮影できそうだったのでいくつかトライしました.


まず,カノープスをASI385付属レンズで狙ってみましたが,心の目で見て辛うじて分かる程度でダメでした.でも,途中でたまたま流星が写っていました.初流星撮影なので,記念に残しておきます.月が強烈に輝いています.

流星, 2021/02/24 21:04, ASI385MC+付属レンズ,カメラ三脚,Gain 0, 露出 8s, トリミング,場所:自宅ベランダ


その後いろいろ撮影しました.まず,マルカリアンの鎖.全体を入れるために,レデューサーにスペーサーを加えてます.画像処理前の画像がこちら.

マルカリアンの鎖, 2021/02/24 22:51, SV503+ASI385MC+レデューサー0.5x+スペーサー10mm,AZ-GTi,Gain 250, 露出 16s, 場所:自宅ベランダ

スタックして,周辺減光を画像処理で目立たないようにして,だいぶ綺麗になりました.もう少しトータルの露出時間を延ばした方が良い気がします.

マルカリアンの鎖, 2021/02/24 22:51-22:59, SV503+ASI385MC+レデューサー0.5x+スペーサー10mm,AZ-GTi,Gain 250, 露出 16sx30枚, Sequatorでスタック,dark補正, flat補正, トリミング,場所:自宅ベランダ

ここからはレデューサーをはずしました.M51 子持ち銀河です.これは撮りやすいです.

M51子持ち銀河, 2021/02/24 23:21-22:59, SV503+ASI385MC,AZ-GTi,Gain 400, 露出 16sx30枚, Sequatorでスタック,dark補正, flat補正, トリミング,場所:自宅ベランダ
次はM3.
M3, 2021/02/24 23:43-23:44, SV503+ASI385MC,AZ-GTi,Gain 400, 露出 8sx10枚, Sequatorでスタック,dark補正, flat補正, トリミング,場所:自宅ベランダ
M63 ひまわり銀河.構造が微かに見えていますが,もっとちゃんと出すには長時間の露光が必要ですね.
M63 ひまわり銀河, 2021/02/24 23:48-02/25 00:04, SV503+ASI385MC,AZ-GTi,Gain 350, 露出 32sx30枚, Sequatorでスタック,dark補正, flat補正, トリミング,場所:自宅ベランダ
さらに,ちょう銀河.回転花火銀河.ソンブレロ銀河.
NGC4567-8 ちょう銀河, 2021/02/25 00:09-00:17, SV503+ASI385MC,AZ-GTi,Gain 400, 露出 16sx30枚, Sequatorでスタック,dark補正, flat補正, トリミング,場所:自宅ベランダ

M101 回転花火銀河, 2021/02/25 00:24-00:32, SV503+ASI385MC,AZ-GTi,Gain 400, 露出 16sx30枚, Sequatorでスタック,dark補正, flat補正, トリミング,場所:自宅ベランダ

M104 ソンブレロ銀河, 2021/02/25 00:35-00:43, SV503+ASI385MC,AZ-GTi,Gain 400, 露出 16sx30枚, Sequatorでスタック,dark補正, flat補正, トリミング,場所:自宅ベランダ

Stellariumからの自動導入とPlate Solvingのおかげで,効率良く天体を巡ることができます.

明け方にISSが通ることになっていました.Stellariumの「人工衛星」プラグインを使って,ISSの軌道を予想したのがこちら.これが写るようにカメラを仕掛けて寝ました.


ISSの前に,別の人工衛星が写っていました.Stellariumで調べたら,Seasat 1のようです.途中で明るくなっているのが衛星フレアと呼ばれるものでしょうか.
Seasat 1, 2021/02/25 04:17-4:22, ASI385+付属レンズ, カメラ三脚, Gain 150, 露出 8sx41枚, SeriusCompで比較明合成,トリミング,場所:自宅ベランダ
Stellariumの教え通り,ISSも通過しました.下の軌跡がISSです.ちょっと薄いですが,右上に別の軌跡も写っていました.調べたら,COSMO-SkyMed 1でした.
ISSとCOSMO-SkyMed 1, 2021/02/25 05:03-05:09, ASI385+付属レンズ, カメラ三脚, Gain 150, 露出 8sx41枚, SeriusCompで比較明合成,トリミング,場所:自宅ベランダ
このときのISSの最大高度が15度程度です.これを見ると,人工衛星の撮影には高度20度は欲しいですね.