ベランダからカノープス

 星空観測にハマるきっかけの一つになったカノープスについて書いておきます．

太陽を除くと，一番明るい恒星がシリウスで，カノープスは２番目です．ただ，日本からは低い位置にしか見えず，私のいる名古屋近郊では，南中高度でも2度ちょっとまでしか上がりません．当然，そちらに障害物があったら見えないし，見える時間も限られています．子供のころにカノープスの話を聞いて，いつか見てみたいものだと思いました．

ずっとその話は忘れていたのですが，最近気づきました．「自宅は北に向かって緩やかに登っている坂の途中にあるし，2Fのベランダからなら周りの建物の影響も少ない．ひょっとして自宅からカノープスが見えるのではないか」と．Googleマップで邪魔になりそうな建物の方角や高度を調べたりして，行けそうだということで楽しみに待っていました．南の地平線に雲の無い状態が必要ですので，しょっちゅうチャンスがあるわけでは無いのですが，ついにそのときがやってきました．

初めてカノープスだとちゃんと確認できたときの写真がこちらです．画面中央下部の屋根と電線の間にあるのがカノープスです．

南天, 2020/11/26 02:14, Nikon 1 J2，カメラ三脚，F5.6, ISO800, 露出 10s, トリミング，場所：自宅ベランダ

6日後にまた見えたので，今度はインターバル撮影をしてからSiriusCompで比較明合成してみました．以前から持っていたカメラNikon 1 J2を使ったのですが，5s間隔でインターバル撮影するには露出時間1.3sが限界でした．

南天, 2020/12/02 01:47-02:40, Nikon 1 J2，カメラ三脚，F3.5, ISO1600, 露出 1.3sx631枚, 5s間隔インターバル撮影, SiriusCompで比較明合成，トリミング，場所：自宅ベランダ

その後，知識も増えたし機材も充実したので再撮影したいと思っているのですが，なかなか機会が無いです．まあ，期待しながら待つのも楽しみの一つです．