これまでの観望結果 その1

2021/03/01

DSO 重星

 Blog開始前の観望で撮った主だった画像を今後の参照のためにまとめておきます.2回に分けます.


最初は,冬のアルビレオとも呼ばれる美しい二重星,おおいぬ座145星(h3945)です.これは,眼視の方が綺麗に見えますね.フィルター無しで撮影すると,多分赤外領域に反応してほぼ白色になるので,IR/UVカットフィルターを使っています.アルビレオははくちょう座にある有名な二重星ですが,冬のアルビレオや春のアルビレオと呼ばれるものもあります.

冬のアルビレオ おおいぬ座145星(h3945), 2020/12/30 23:08, SV503+ASI385MC+IR/UVカット,AZ-GTi,Gain 157, 露出 4s, トリミング,場所:自宅ベランダ

次はアンドロメダ銀河です.DeepSkyStackerでスタックしました.上手い人の写真を見ると白をベースに赤や青が混ざっていますが,これはそうなっていないですね.IR/UVカットフィルターを使えば良いのか?それとも光害カットフィルターを使ってもっと長時間露光すれば良いのかな.それに周辺ではコマ収差が目立ちますね.でも,これだけでも最初に撮れたときには感動でした.

M31 アンドロメダ銀河, 2021/01/04 20:40-20:42, SV503+ASI385MC+レデューサー0.5x,AZ-GTi,Gain 300, 露出 5sx30枚, DSSでスタック,dark補正, トリミング,dark補正, flat補正, 場所:自宅ベランダ

そして冬の星座の王者オリオン大星雲です.多段階露光してSequatorでHDR(高ダイナミックレンジ)合成を行ってみました.
オリオン大星雲 M42, 2021/01/08 23:05-23:06, SV503+ASI385MC+レデューサー0.5x,AZ-GTi,Gain 300, 露出 1s+2sx2+8sx5枚+16s, Sequatorでスタック,dark補正, flat補正, 場所:自宅ベランダ
オリオン大星雲中心部のトラペジウムを捉えた画像がこちら.綺麗に分離しています.
トラペジウム, 2021/01/27 21:39, SV503+ASI385MC,AZ-GTi,Gain 350, 露出 0.25s,場所:自宅ベランダ
さらに,0.5s露出で撮影した画像をつなげて動画にしました.下を斜めに横切っていくのは人工衛星です.
オリオン大星雲 M42, 2021/01/14 21:28-21:30, SV503+ASI385MC+レデューサー0.5x,AZ-GTi,Gain 450, 露出 0.5s, 場所:自宅ベランダ

次が馬頭星雲と燃える木.QBPフィルターを使いました.
馬頭星雲と燃える木, 2021/01/19 23:15-23:20, SV503+ASI385MC+レデューサー0.5x+スペーサー5mm+QBP,AZ-GTi,Gain 400, 露出 16sx20, Sequatorでスタック,dark補正, flat補正, 場所:自宅ベランダ

次がプレアデス星団です.これは,私の機材では画角が難しかったです(当時はレデューサー用のスペーサーも未購入).刷毛で掃いたような青い星間ガスがなかなか写らず,思ったイメージになりませんでした.
プレアデス星団 M45, 2021/01/08 22:42-22:45:, SV503+ASI385MC+レデューサー0.5x, AZ-GTi,Gain 300, 露出 16sx10枚, Sequatorでスタック,dark補正, トリミング,場所:自宅ベランダ
もっと大きな画角で撮りたかったので,SV503を買ったときにおまけで付いてきたガイドカメラSV165でも撮ってみました.
プレアデス星団 M45, 2021/01/08 22:01-22:04:, SV165+ASI385MC+IR/UVカット, AZ-GTi,Gain 300, 露出 16sx10枚, Sequatorでスタック,トリミング,場所:自宅ベランダ
今思えば,この数倍はスタックした方が良いですね.それに,IR/UVカットフィルターも結構大事かも.なお,SV165は実測で,FL=128mm,F値4.27でした.