2021/4/14の観望

2021/04/17

CCTVレンズ DSO 重星

 この日は久しぶりに観測に適した夜となりました.

まずはハンバーガー銀河と呼ばれるNGC3628.暗い銀河で,期待したほど構造が出ていません.改善のためには,露光時間を伸ばす,スタック枚数を増やす,16bit画像を使用するなどの手が考えられますが,どうすれば効果がありますかね.
ハンバーガー銀河 NGC3628, 2021/04/14 22:32-22:37, SV503+ASI385MC,AZ-GTi, Gain 400, 露出 16sx20枚, DSSでスタック,dark補正, トリミング,場所:自宅ベランダ

次に,二重星で一番有名なアルビレオです.フィルター無しだと白っぽくなったので,IR/UVカットフィルターを使いました.これまで,冬のアルビレオ,春のアルビレオも見てきましたが,大きさと明るさはさすがに本家のアルビレオです.
アルビレオ, 2021/04/15 00:08, SV503+ASI385MC+IR/UVカット,AZ-GTi,Gain 350, 露出 0.25s, トリミング,場所:自宅ベランダ
これまで撮った冬のアルビレオ,春のアルビレオも載せておきます.個人的には,冬のアルビレオのひっそりとした美しさも好きです.
春のアルビレオ(かに座ι1星), 2021/03/02 21:03, SV503+ASI385MC,AZ-GTi,Gain 350, 露出 0.125s, トリミング,場所:自宅ベランダ
冬のアルビレオ おおいぬ座145星(h3945), 2020/12/30 23:08, SV503+ASI385MC+IR/UVカット,AZ-GTi,Gain 157, 露出 4s, トリミング,場所:自宅ベランダ
次は前回も撮った亜鈴状星雲.前回より多少はっきりした感じでしょうか.
亜鈴状星雲 M27, 2021/04/15 01:04-01:09, SV503+ASI385MC,AZ-GTi,Gain 400, 露出 16sx20枚, Sequatorでスタック,dark補正, トリミング,場所:自宅ベランダ

次は,前回青がうまく出なかった三裂星雲です.IR/UVカットフィルターとQBPフィルターを使ってみました.この撮影条件ならQBPフィルター使用が一番良いですね.IR/UVカットフィルター使用時には,もう少し露出時間を増やした方が良かったかもしれません.
三裂星雲 M20, 2021/04/15 01:21-01:26, SV503+ASI385MC+IR/UVカット, AZ-GTi,Gain 400, 露出 16sx20枚, Sequatorでスタック,dark補正, トリミング,場所:自宅ベランダ
三裂星雲 M20, 2021/04/15 01:42-01:53, SV503+ASI385MC+QBP, AZ-GTi,Gain 450, 露出 32sx20枚, Sequatorでスタック,dark補正, トリミング,場所:自宅ベランダ

QBPフィルターをつけたついでに,干潟星雲も撮ってみました.QBPフィルターの得意な対象です.
干潟星雲 M8, 2021/04/15 02:04-02:26, SV503+ASI385MC, AZ-GTi,Gain 450, 露出 16sx3枚+32sx27枚, Sequatorでスタック,dark補正, flat補正, トリミング,場所:自宅ベランダ

最後に,25mmCCTVレンズで赤色の星雲がどの程度写るか確認するために,北アメリカ星雲を撮ってみました.真ん中に北アメリカ星雲がありますが,周囲との明度差が小さくて,形がはっきりしません.スタック枚数をもう少し増やせば多少良くなるとは思いますが,ここらへんがCCTVレンズの限界なのでしょうか.なんとか光害カットフィルターを使えれば,もう少し良くなるかもと思ったり,思わなかったり.でも,取り付け方法が未解決です.
北アメリカ星雲 NGC7000, 2021/04/15 02:56-02:58, ASI385MC+25mmCCTVレンズ, AZ-GTi,Gain 300, 露出 8sx10枚, Sequatorでスタック,dark補正, flat補正, トリミング,場所:自宅ベランダ