ASI385MC付属レンズを使ってみる

2021/02/18

ASI385MC CCTVレンズ

 昨日は数時間ですが,久しぶりに星空が見えて観測ができました.忘れないうちに成果を書いておきます.


前から気になっていたのが,ZWO ASI385MCに付属でついてくる超広角レンズで,どれくらい観測ができるかです.レンズを付けたASI385MCが左の写真です.本体にネジが切ってあってこれがT2マウント(M42mm, P=0.75mm)です.付属レンズはさらに右写真のように2つに分けられます.レンズはCCTVレンズと呼ばれるCSマウント(M25.4mm, P=0.794mm)のレンズで,輪っかがT2からCSへのアダプタとなっています.マニュアルによると,レンズは焦点距離2.5mmで,画角ほぼ170度だそうです.レンズに「1:1.2」と印字があるのでF値は1.2,「IR」とあるので赤外対応という意味だと思います(自信無し).


早速,撮影結果です.真ん中ちょっと上にふたご座が,右下にオリオン座が写っています.
2021/02/17 20:12, ASI385MC+付属レンズ,カメラ三脚,Gain 150, 露出 8s, トリミング,場所:自宅ベランダ

SiriusCompで比較明合成をしました.やっぱりグルグル星が回っているところを写したいので,今度は北向きで撮影してみようと思います.
2021/02/17 20:12-20:40, ASI385MC+付属レンズ,カメラ三脚,Gain 150, 露出 8sx200枚, SeriusCompで比較明合成,dark補正,トリミング,場所:自宅ベランダ

Astrometry.netにアップロードしてみました.最初,星空を広範囲で切り出してアップロードしましたが10分くらい待ってもSolvingが成功しなかったので,一部(ふたご座のあたり)を切り出して再アップロードしたら成功しました.曲がった赤道座標も表示できるのですね.当たり前か... Pixel sizeが302arcsec/pixelと出たので,焦点距離を計算したら,2.56mm と出ました.ほぼマニュアル通りです.

実は,オリオン座のバーナードループが写らないかと期待していたのですが,この画像では見えません.そこで,星空のみ切り出して,Sequatorで1600秒分のスタックをしてみました.超広角レンズで歪みが大きいからか,星が少し流れています.そして,やっぱりバーナードループは見えません.残念😞
2021/02/17 20:12-20:40, ASI385MC+付属レンズ,カメラ三脚,Gain 150, 露出 8sx200枚, Sequatorでスタック,dark補正,セルフflat補正,トリミング,場所:自宅ベランダ

バーナードループは見えませんでしたが,ほぼ半天を写せるのは魅力です.機会を見て,天の川や流星群の撮影にトライしてみたいと思います.その前に,もうちょっと焦点距離の長いレンズが欲しいな.Amazonで見るとCCTVレンズの安い物は千円くらいから売ってますね.