SharpCapでPlate Solvingして望遠鏡と連携

2021/02/20

Plate Solving SharpCap

カメラ制御ソフトとしては,定番のSharpCapをメインで使っています.ここでは,Plate Solvingを使って望遠鏡と連携する方法について書きます.SharpCapからSynScanのSyncができますし,必要なら最初のアライメントもできます.


SharpCapから望遠鏡を操作するため,Stellariumの説明のところで書いたようにASCOMの準備をしておきます.SharpCapの設定としては,Fileメニューの SharpCap Settings で開くダイアログの,HardwareタブでMountsをSynScan App Driverにします.さらに,Plate Solvingタブで,Preferred Plate Solver を Astro tortilla/Ansvr/ASPS に,Actionを Sync mount and re-center targetにしておきます.


使用時は,まず,SynScanを立ち上げます.SharpCapを立ち上げカメラと接続したら,Camera Control PanelのScope ControlsでConnectedにチェックを入れます.これで,SynScanとSharpCapの連携ができます.必要に応じてStellariumを立ち上げて,こちらもSharpCapとの連携をOnにしておきます.


マニュアルによると,SharpCapはASCOMマウントが想定している位置から15度以内でのPlate Solvingをしてくれるそうです.ですので,望遠鏡の初期位置を真値から15度以内に収める必要があります.まあ,結構おおざっぱに設置してもこれくらいの範囲内には収まるでしょう.

では,アライメントを始めます.まず,最初の星に望遠鏡を向けます.SynScanの機能を使っても良いですが,私はSteralliumから望遠鏡に指示しています.アライメントに使える星にはSynScanの説明で書いたように制限があります.難しいようなら,SynScanの2スターアライメントで出てくる星を使えば良いでしょう.望遠鏡の動きが止まったら,SynScanの アライメント>Align with Sync を選びます.これで,連携しているソフトウェアからSyncコマンドを送ったときに,Alinmentをしてくれるようになります.ピント合わせがまだならとりあえずここで行います.Plate Solvingに必要な星が見つかる程度に合わせれば良いので,この段階ではそれほど追い込まなくても大丈夫です.

そして,SharpCapのCamera Control Panelの左下の解決ボタン(ターゲットのマークがついているやつ)を押します.するとPlate Solverが起動され,成功すると上部に"Plate solve succeeded. ..."と出ます.また,ダイアログボックスで"Please confirm Sysnc"と出るかもしれません.[はい]ボタンを押すと,SynScanにAligned Starsが表示されます.これで1つ目のアライメント終了です.SynScanに,どのデータが登録されたか表示されます.


同じことをもう一回行うことで2スターアライメントが完了します.アライメントが終了したら,Align with Sync のモードから抜けます.これで,他ソフトからのSyncコマンドが本来のSyncとして解釈されるようになります.

実際の観測では,SteralliumやSyncScanから見たい天体を選んで,望遠鏡を向けます.動きが止まったら,SharpCapのCamera Control Panelの解決ボタンを押します.これでたいてい見たい天体が視野に入ります.入らなかったり,入ってももっと真ん中にしたい場合は,再度解決ボタンを押します.これで,快適に観測を行うことができます.